金沢市、富山市への視察報告
27日、28日で
金沢市、富山市へ 視察に行ってきました。
金沢では、先ず「学校教育金沢モデル」について説明を受けました。
この金沢モデルの特徴は
①学校2学期制
②教育特区における小中一貫英語教育
③学習指導基準金沢スタンダード
で、このうち①学校2学期制は高松市でも既に実施しているのですが
特に素晴らしい取組みとして
1.子供と保護者へ学習状況が丁寧に伝えられていること
通知表の回数が3回から2回に減ることに対して、漢字や計算などの小テストを
実施し、その結果を丁寧に伝えていること
2.長期休業(夏休み)に全校でサマースクールを実施
実施平均日数は、小学校で18日、中学校で15日
②の小中一貫英語教育
これには感動しました。小学校1年生から英語に触れ
3年生から6年生では年間35時間+α (朝のショートタイムでおよそ12時間)
学級担任と英語指導講師(市が臨時雇用)とのティーム・ティーチングで行っています。
中学校からは140時間+α
試行錯誤の中で、教科書として補助教材(副読本)を独自に制作(なかなかレベルが高い)
小学校の6年時に中学校の教科書を早期に配り、ほぼ3分の1を終え
ひきつづき中学校から継続。繰り上げられたことにより生まれた時間で
金沢のこと(歴史や文化)を紹介できる副読本まで独自で制作しています。
これらの取組みのために年間約2億円を拠出しており。
成果として、英検3級以上のレベルの生徒の割合が42.8%
将来70%を目標にしているとか・・・!!!
③金沢スタンダード
学力調査結果を各学校で分析し、その結果をもとに
重点的に指導する内容と発展的な内容に分け
具体的な対策を協議し、実施していることです。
この後、金沢21世紀美術館に
グリーンのカーテンに覆われたこの美術館
よくぞ!創った!
総工費約200億円を擁し、年間約5億円の運営費を投資し
金沢に新たな城を築いていました。
流石、前田 加賀百万石!
毎年小学校4年生を全員(4万人)招待し、帰りには「また来てね券」を贈呈
およそ7000枚が 家族を連れて戻ってくるとか!
また、地域の商店街250店に 美術館のコースターを配り
そのコースターは 美術館の割引チケット代わりに
商店側では、美術館の半券をもっていけば クーポン代わりに
地域と共同して、集客を行う
地下に 建設に携わった方々の名盤を掲げており
お父さんが・・・おじいちゃんが ここを創ったんだぞー と自慢をしに
子供たちと 訪れるように していたり
人が、集って なんぼ!
その執念に 感動しました。
高松美術館は 全国にも稀な
市街地に立地する美術館です。
今更 大きな投資でつくりを変えることはできないが
大きなヒントを頂きました。
富山の話しは
またの はなし・・・・