高松市議会、圧倒的過半数会派が分裂!
5月14日に高松市議会で起こったことを、少し冷静になったところで記します。
朝6時半過ぎ、携帯電話が鳴りました「同志会が割れるそうだ」。
突然の知らせに、ポストから新聞を取りに外に出て朝日を見上げていると頭の中で「新しい朝が来た、希望の朝が・・・」とメロディーが流れ、一日中リフレインしていました。
9時には議員控室で待機し、10時開会予定の臨時議会に備えていましたが、一向に開かれず、午後2時になって一旦開会するも、直ぐに休会となりました。議長、副議長、各種委員会のポストを巡って調整が難航し、結局臨時議会が再開したのが午後8時を過ぎてしまいました。
高松市議会の同志会会派は1971年に結成され、40年以上に渡り議席の過半数を超える議席を単独で保有していたことから、議会運営も市行政も同志会が由としなければ前に進めないために、“事前の根回し”が重要事項となっていたようです。全国でもこの様に保守系会派が一つにまとまり、単独過半数を占めるというのは珍しい事だったのです。
現在、高松市議会は定数40に対し、2名が欠員(期中に逝去のため)38名となっていましたが、その内22名の同志会から14名が離れ「自民党議員会」を結成、議会構成は、自民党議員会14人、同志会8人、市民フォーラム21が7人、公明党議員会6人、無所属3人となりました。これで、単独過半数を占める会派が無くなったために、これまでとは大きく変わることが求められます。議員間で議論を尽くし議決を行うこと、その過程が市民にも見えることになるのです。
高松市議会では、地方分権が進み、議会の役割が益々重要になってくることから、議会での議論を重視し、市民に分かりやすい議会となるために、今年度中に議会基本条例を制定すべく議論を重ねています。先日、これまでの議論をまとめ素案が全員議員協議会で示されました。その中で「会派」については、
第11条 議員は、議会活動を行うため、会派を結成することができる。
2 会派は、政策を中心とした同一の理念を共有する議員で構成し、活動する。
3 会派は、政策立案、政策決定、政策提言等に関し、必要に応じて会派間で調整を行い、合意形成に努めるものとする。
としています。
今回の騒動が、単なるポストを巡る争いだったと言われないためにも、市民にも見える変革が求められます。もちろん、市当局の対応も変わらなければなりませんし、厳しくチェックをして参ります。
「新しい朝が来た~!」