地域医療-再生への処方箋
昨日、香川県市議会議長議員研修会が
国際ホテルで開かれました。
「地域医療-再生への処方箋」と題して
城西大学経営学部 准教授 伊関友伸 氏をより お話を伺いました。
自治体病院の危機的な状況を
1.財政上の危機
2.医療上の危機
特に、医師不足問題に触れ、その原因を深くお話しいただきました。
・少ない医師数(OECD30カ国中26位、外来件数は世界一)
・仕事の増加(患者への説明、医療安全=直ぐに訴えられる)
・女性医師の増加(子育てしやすい環境がない)
・劣悪の労働環境
2004年にはじまった「新臨床研修制度」により
医師が集まる病院といなくなる病院とに 2極化が進んだ!
でも、新制度が原因の全てではない と力説。
医師がいなくなって困るのは、自治体と住民
政治と市民により、医療を守る想いが不可欠とのこと
1時間30分の講演時間のうち
1時間20分をここまでに費やし、残り10分程度
肝心の処方箋は???
詳しくは自書を見て!になるのかと心配しましたが
レジュメには、沢山の改革をしている事例を紹介されています。
私が特に注目したのは、医療と福祉の連携
病院が本来の医療の提供の場ではなく、老健施設の代わりになっている実態。
地域で包括した、医療、福祉(介護)、健康づくりの体制を築くこと
これは、政治の役割です。
また、高度専門家され細分化された今の医療のなかで
総合医の必要性も訴えられていました。
有名な、県立柏原病院のコンビに受診撲滅のためのお母さんたちの取り組みなど
も紹介されていました。
最後の最後に
「地方議員の勘違いの暴言で、医師がやる気をなくしている」
「思いつき思い込みの質問は暴言と同じ」
との厳しい言葉を残し、講演が終えられました。
余程、「議員が厳しい医療環境を認識していない」との考えであったのだろうか
再生への処方箋とのタイトルより 議員よ現状を認識せよ!
との内容だったように感じます。
今後、しっかりと調査していきたいと思います。